FLクリスタルブラインドの導入相談の中には、「蝶番付きのドア」「強化ガラス」「デザイン性の高い意匠ガラス」など、一般的には難施工とされるケースも少なくありません。
それでも、多くの現場で採用が進んでいる背景には、ガラス・電気・意匠をまたいだ施工ノウハウと、細かな打ち合わせをいとわない体制があります。
この記事では、実際に行われた難施工・特殊施工の中から「電機メーカー様 会議室」と「大阪市浪速区 ホテル浴室」の2つの事例をご紹介し、どこが難しく、どのように解決しているのかをお伝えします。
難施工・特殊施工になりやすいポイント

瞬間調光フィルムは、フラットなガラスパーティションへの施工であれば比較的シンプルですが、次のような条件が加わると難易度が一気に上がります。
・蝶番(丁番)・取っ手・錠前が付いた開閉ドア
・強化ガラス(テンパードア)
・ガラス面を分割して見せる、市松模様などの意匠デザイン
こうしたケースでは、フィルムのカット寸法や切り欠き位置、電極位置、配線ルートなどを事前に精密に詰めておく必要があり、「設計・打ち合わせ」の質が仕上がりに直結します。
事例① 電機メーカー様 会議室/市松模様ドアとパーテーション




電機メーカー様の会議室では、「通常時はオープンに見せつつ、必要なときだけ視線をコントロールしたい」というご要望から、FLクリスタルブラインドを市松模様状に配置したデザインドア・パーテーションが採用されました。
単純な全面貼りではなく、ON/OFFによって市松模様の見え方が変化する、意匠性の高い施工です。
この案件では、以下の点が難しいポイントでした。
・ガラス割付と市松パターンを整合させるレイアウト計画
・各パネルごとの電極位置と配線ルートを考慮したフィルム形状設計
・現場施工時にパターンがずれないようにするための基準出しと貼り込み精度
事前にモジュール化前と電気設計行ったうえで施工を実施。特殊形状フィルムのため、電極数が多く高難度ながら、意匠性と機能性を両立した市松模様の会議室ガラスを実現しました。

事例② 大阪市浪速区 ホテル浴室/強化ガラスドアを交えた施工


大阪市浪速区のホテル浴室では、客室と浴室をつなぐ間仕切りガラスとして、FLクリスタルブラインド Duo〜デュオ〜が採用されています。
ガラスドア1枚と、ドアを含む3枚のガラスパネルにDuoを組み込むことで、宿泊者の利用シーンに応じて透明/不透明を切り替えられる空間となっています。
ここで難易度が高かったのが、「強化ガラスドア(テンパードア)」です。
テンパードアでは焼き入れ後に穴あけや切り欠き加工ができないため、次のような事項を設計段階で決めておく必要があります。
・蝶番・金物・取っ手周辺の切り欠き寸法と位置精度
・ワイヤー取り出し位置と、開閉時に無理がかからない配線計画
・ドアの開閉方向・稼働範囲を踏まえた電源・制御装置の配置
工場で精密なカットを行うことによって、 取っ手・蝶番・ガラス枠との干渉を最小限に抑え、 細部に至るまで意図を反映した施工が実現。その結果、配線を極力見せない納まりでありながら、ホテル運営への影響を抑えた短い工期(今回の施工は1日)で、デザイン性とプライバシー性を両立した空間に仕上がりました。

テンパードアが「難しい」理由と、打ち合わせのポイント

難施工の中でも特に注意が必要なのが、テンパードア(強化ガラスドア)への導入です。
一度焼き入れを行った強化ガラスは、後加工ができないため、フィルム・金物・配線位置を含めた納まりを、設計初期の段階で固めておくことが不可欠になります。
具体的には、次のような打ち合わせが重要です。
・ガラスメーカー・建具メーカーとの「切り欠き寸法/位置」の共有
・電気設備担当との「配線ルート/制御盤位置/スイッチ位置」の事前協議
・実施設計図をベースにした納まり詳細図の作成と確認
この記事ではあくまで概要のみのご紹介に留めていますが、実際には、図面をベースにした打ち合わせを行いながら、「強化ガラスドアでもきれいに収まる」仕様を一緒に組み立てていきます。
まとめ:難施工・特殊施工こそ早めの相談を

蝶番付きドアやテンパードア、意匠性のある模様仕上げは、「難しそうだから、あきらめようかな…」という考えになりがちな部分です。しかし、適切な設計と事前の打ち合わせがあれば、意匠性と機能性を両立させたFLクリスタルブラインドの活用は十分に実現可能です。
「テンパードアへの導入を検討している」「図面のどこから相談してよいか迷っている」といった場合も、計画初期段階の相談も歓迎です。
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